本堂内から軒先きを額縁に見立てた「十牛の庭」の景色
今年の紅葉の旅も終盤です。2018年11月27日、京都一乗寺の圓光寺(えんこうじ)に行って来ました。
圓光寺は円光寺とも書きます。北白川の一乗寺にあり、徳川家康が開いた学問所が始まりとされています。「十牛の庭(じゅうぎゅうのにわ)」と呼ばれる庭園は紅葉の名所として知られ、洛北で最古の庭池と言われる「栖龍池(せいりゅうち)」と、美しい音を奏でる「水琴窟(すいきんくつ)」があります。
そして圓光寺は「散りもみじ」が美しいことでも有名です。
一乗寺駅から圓光寺への行き方
圓光寺までの電車の最寄りの駅は叡山電鉄一乗寺駅です。駅から徒歩約15分です。一乗寺駅から圓光寺への行き方は、Google Mapで見れます。
一乗寺駅を降りたら東(山側)に向かって進みます。
しばらく歩くと白川通りに出るので、そのまま信号を渡り直進します。
ちなみに白川通りの街道沿いのいちょう並木の紅葉も綺麗です。
ゆるやかな登り坂を進むと右側に八大神社参道鳥居が見えてくるので右に曲がり八大神社方面に進みます。
すごく住宅街です。八大神社手前の矢印のところで左に曲がります。
圓光寺 正門
しばらく進むと右手に圓光寺の正門があります。ちょうど紅葉シーズンなので観光客がたくさんいました。写真を撮ると必ず人が入ります。
中門をくぐると受付があります。ここからは拝観料が必要です。
拝観料は大人500円、高・中400円、小300円です。
拝観時間は午前9時~午後5時です。
奔龍庭(ほんりゅうてい)
受付から進み階段を上ると奔龍庭と呼ばれる斬新な枯山水があります。
龍をモチーフにした石柱は、かつて井戸の部材として使われていたものです。
龍の頭部の石柱です。
龍の背中の部分です。龍の周囲に光る稲妻も表現しています。
奔龍庭の北側には十一面観音と、南嶺枝垂桜が見えます。
東山を背景にお堂と紅葉は絵になります。
十牛之庭と書かれた門をくぐると本堂があり、その前一体が十牛之庭です。
水琴窟(すいきんくつ)
門をくぐった本堂入り口前に水琴窟があります。
水琴窟とは、手水鉢から流れた水滴を地中の空洞に落下させて音を反響させる仕組みになっています。手前の竹筒に耳を当てると音が聞こえます。金属が反響してるような音でした。
本堂からの十牛之庭
本堂に上がると広間でたくさんの人が庭の撮影をしていました。
正面の庭と縁側に人がいない時がシャッターチャンスです。
いい写真が撮れました。
縁側の屋根と赤い毛氈(もうせん)を額縁に見立てた、鮮やかな十牛之庭の紅葉です。奇跡の一枚が撮れました。
しばらく時間が経ったらこんな感じに縁側に人が増えてました。
十牛之庭(じゅうぎゅうのにわ)
本堂の正面には広大な庭園が広がり、紅葉の中を散策できます。
緑の苔の上に落ちた赤いもみじが綺麗です。
苔の中に、「ほほえみ地蔵」と呼ばれるかわいらしいお地蔵さんがいました。
手水石?の中に白椿の花が浮いています。椿は花が丸ごと落ちるんですね。
椿に似た花のサザンカは花びらが散ります。
十牛之庭から見た本堂です。
鐘楼
十牛之庭の山側には鐘楼があります。鐘楼と竹林と赤、黄、緑のカラフルな葉が綺麗です。
瓜生山と鳥居
鐘楼から山の方に進んでみます。
上に上がると徳川家康公のお墓があると表示されているので登ってみます。
階段を登りきると、小さな石の鳥居がありました。
東照宮
徳川家康公のお墓がありました。ここには徳川家康の歯が埋葬されています。
洛北からの景色
京都の景色が見えてきたので展望できるところに行ってみます。
山の斜面から京都の景色が見渡せます。
この高台からは、十牛之庭を上から見下ろせます。さらに京都市街を一望でき絶景です。
応挙竹林(おうきょちくりん)
高台から降りてくると竹林があります。ちょうど十牛之庭の端です。
ここからは竹林を背景に紅葉を楽しんだり、
竹林の間から紅葉を楽しめます。
栖龍池(せいりゅうち)
栖龍池は洛北最古の泉水ですが、木に覆われてひっそりとしていました。
はじめにくぐった正門が見えてきました。観光客はまだまだ途切れません。
さいごに
圓光寺の十牛之庭の紅葉は見事です。そして本堂の広間からは縁側の屋根と赤毛氈を額縁に見立てた十牛之庭の紅葉は絶景です。
圓光寺は最近人気の紅葉スポットなので、週末は混雑が予想されます。なので平日の早い時間に行くことをお勧めします。
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