OMEGAの別名ムーンウォッチと呼ばれて有名な「OMEGA オメガスピードマスタープロフェッショナル 3570.50」を購入しました。
このモデルは第六世代モデルですが、アポロ11号が月に行った時に着用してた第四世代モデルと、そしてその前の第三世代からデザインはほぼ変わっていません。今から50年以上も前に完成したデザインになり、現在も変わらない魅力があります。
僕は、1年半前に、スピードマスタープロフェッショナルのリデュース版である「OMEGA スピードマスター オートマチック 3510.50」を購入しました。
オートマチックもかっこいいのですが、使ってるうちに本家が欲しくなったのと、中古相場が上がってきてるので、購入できる価格のうちに手に入れたいと思い、購入を決めました。
この記事では、オメガスピードマスタープロフェッショナル 3570.50(第六世代)のレビューをご紹介します。
OMEGA オメガ スピードマスター オートマチック 3510.50の記事はこちら↓
OMEGAスピードマスタープロフェッショナルの歴史
OMEGAスピードマスタープロフェッショナルは、1957年にモータースポーツ用として初代モデルが誕生しました。
そして1969年のアポロ計画で、人類初の月面着陸で着用していたのが、第四世代モデルのスピードマスターです。月面歩行時に身に着けていたのはバズ・オルドリンです。月面歩行時、アームストロング船長はスピードマスターを身につけておらず、着陸船内に保管していたと言われております。
バズ・オルドリンとスピードマスター、アポロ11号、月着陸船イーグルにて
また、アポロ13の爆発事故が発生し、地球に帰還するときに、自動誘導システムが破損して使えない中、軌道修正の為のエンジン噴射時間14秒を、指定の時間に手動で正確に計ったのがこのスピードマスターのクロノグラフです。
映画「アポロ13」より
OMEGAスピードマスタープロフェッショナル 3570.50スペック
型番 | Ref.3570.50 |
---|---|
ムーブメント | Cal.1861 手巻き |
ケース・ブレス素材 | ステンレススチール |
風防 | 強化プラスチック |
ケース径/ケース厚 | 42mm/15mm |
ラグ幅(バンド取り付け部) | 20mm |
ベゼルタイプ | タキメーター |
パワーリザーブ | 48時間 |
防水性能 | 3気圧(30m)生活防水 |
夜光 | スーパールミノバ |
新品時重量 | 150g |
製造年 | 1996年~2014年 |
OMEGA オメガスピードマスタープロフェッショナル 3570.50レビュー
僕はスピードマスタープロフェッショナルをいつもの楽天で購入しました。
ショップの説明では、「日常的に使用していたような使用感や傷などが多く見られる中古商品です。」とありました。箱やギャランティカードはありませんが、オーバーホール済でした。
使用感があり、箱やギャランティカードが無くても、その分お手頃にスピードマスタープロフェッショナルを所有できるので、こちらの商品に決めました。
それでは、「OMEGA オメガスピードマスタープロフェッショナル 3570.50」を見ていきましょう。
スピードマスタープロフェッショナルの全体画像
スピードマスタープロフェッショナルのまずは正面です。
文字盤、タキメーターのブラック、針やインデックスのホワイト、ケースのシルバーのデザインが、洗練された美しさがあります。
中古ですが、目立つ傷はありません。かなり近くで見たら小傷などは分かりますが、パッと見た感じ、綺麗です。
スピードマスタープロフェッショナルの文字盤
文字盤は上品な黒でインダイヤルが立体的です。白い針とインデックスが綺麗です。第五世代以前のトリチウム夜光と違いルミノバ夜光のため、インデックスが焼けずに白が綺麗です。
風貌がドーム型なので、斜めからみると縁が歪んで見えます。
スーパールミノバ夜光はしっかりと発光しています。
スピードマスタープロフェッショナルの側面
風貌は、伝統のプラスチック製でドーム型です。
右側面中央のリューズには、Ωマークがあり、リューズガードで保護されています。
リューズの上下はクロノグラフのプッシュボタンです。上が「スタート/ストップ」、下が「リセット」
スピードマスタープロフェッショナルの裏蓋
裏蓋の中央には、「シーホース」の刻印があります。
その周りには、
「FLIGHT-QUALIFIED BY NASA FOR ALL MANNED SPACE MISSIONS "すべての有人宇宙ミッションのためにNASAによって認定されました"」
「THE FIRST WATCH WORN ON THE MOON "月で着用した最初の時計"」と墨入りで刻印されています。
肉眼では分かりにくいですが、裏側の右下にはオメガの製造番号があります。
製造番号から、2005年ぐらいに製造されたと分かります。
スピードマスタープロフェッショナルのブレス
ステンレス無垢製のブレスはずっしりと程よい重みがあります。
コマ調整はピン方式でCリング式です。
ブレスはヘアライン仕上げと鏡面仕上げが組み合っております。
バックルは、ダブルプッシュ式で外しやすくなってます。
バックル部分の金属は厚みがあり重工感があります。
スピードマスター オートマチック 3510.50との比較
左が「オートマチック 3510.50」、右が「プロフェッショナル 3570.50」です。
ケースサイズは、オートマチックが39mm、プロフェッショナルが42mmなので、並べてみるとサイズ感はかなり違います。デザインは酷似してますが、大きな違いはインデックスの数字と、クロノグラフのインダイヤルが左右逆なところです。
ケースの厚みはオートマチックが13mm、プロフェッショナルが15mm
横から見ると、プロフェッショナル(右)の方がかなり分厚くなっています。
オートマチック(左)は、バックルが 三つ折れプッシュ式で、ラグ幅が18mmです。プロフェッショナル(右)のバックルはダブルプッシュ式でラグ幅が20mmです。オートマチック(左)のブレスのコマは細かくしなやかです。
ちなみに僕の手首のサイズは約65mmです。
写真では伝わりにくいですが、二つを着け比べてみると、プロフェッショナル(右)の方がひとまわり大きくなっていますが、大きすぎず、程よいボリュームと存在感があります。プロフェッショナルを着けた後にオートマチック(左)を着けると、小ぶりなところがスマートでドレッシーな印象です。
スピードマスタープロフェッショナルの着画
プロフェッショナルは、ケース計が42mmで厚みが15mmと大きめですが、デザインのおかげで大きすぎる印象はなく、約65mmの手首に着けると程よいサイズ感です。
ビジネススーツにも合いますね。
感想
「オメガスピードマスタープロフェッショナル 3570.50」の50年以上変わらない、クロノグラフでモノトーンのデザインは洗練された美しさがあります。サイズ的にも適度なボリュームがあって、着用する喜びがあります。
ムーブメントは伝統的な手巻きで毎朝ゼンマイを巻くのも楽しみになりました。
優れた機械式時計を所有する喜びはたまりません。